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唾液がない就寝中は、最も口内の酸素濃度が低くなり、その結果、口臭を引き起こす嫌気性菌が圧倒的に活動・繁殖することになります。

就寝4時間後に、細菌数はマックスに達し、その数を維持して朝を迎えると言われています。

ですので、朝起きたら真っ先に、歯磨きをして欲しいのです。

また、就寝前も同様です。

細菌は、就寝中に活動・繁殖していくのですから、就寝前にできるだけ細菌を取り除いて欲しいのです。


では、食後はどういう状態になっているのでしょうか。


食事中は、明らかに唾液が分泌されますね。
しかもかなり大量に。

そうです。

食事中は、口内の細菌はほとんど活動・繁殖しません。


ということは、食事直後に細菌を取り除くブラッシングをすることは、あまり意味が無いように思いませんか?


食後大切なことは、細菌を取り除くのではなく、食べかすを取り除くことなんです。


食後しばらくして、食事中に出ていた唾液(咀嚼や味覚といった刺激に依って分泌してくる唾液なので、刺激時唾液と呼びます)は分泌されなくなります。

そうなると、口内の酸素濃度は低下してくるので、嫌気性菌が再度活動を開始します。

その状況で、口内に食べかすが残っていれば、当然それは細菌のエサになりますし、また分解されてガスが発生しますので、口臭の原因になっていきます。

ですので、食後必要なことは、食べかすを綺麗に取り除くことです。


それでは、食べかすは、どこに残っているのでしょう。


一番多い所は歯と歯の間、歯間部 と言われる所です。

よく、お肉の繊維などが歯と歯の間に挟まりますが、私の言っている食べかすというのは、もっともっと細かいものです。

咀嚼によって小さく、細かく、すり潰された粉のようなものです。

これらは小さ過ぎて、私たちは自覚できませんが、歯間部に一杯停滞し、細菌のエサになっていきます。


ということで、食後のケアとしては、フロスを使った歯間部の清掃  を重点的にやって欲しいのです。



こうして、使用するグッズを選び、その使い方と何時するのかをIさんに指導して、
基本治療1回目は、終わりました。

次回ー基本治療の2回め  は、2週間後です。

Iさんが、自宅できちんとセルフケア を続けてくれれば、2週間で良くなります。

次回は、どこまで、歯ぐきからの出血が減り、深い歯周ポケットが無くなったか、再検査をします。


2週間後の再検査!


と~っても    016.gif  楽しみ!!


<続く>





# by make-up-breath | 2016-11-01 17:10 | 口臭治療